年末に向けて、親族がなくなった場合に出す喪中はがき。
喪中はがきは、年賀状の準備が一般的に行われる12月上旬までに
出すのがマナーです。
喪中が義実家の場合の続柄や、夫婦連名での書き方、
そもそも夫婦連名でもいいのかなど、
どうしらいいの?という不安や疑問はたくさんあると思います。
今回は、そんな喪中はがきを書くときの注意点や文例、
続柄の書き方などをご紹介していこうと思います。
喪中はがきは夫婦連名で書くのが正解?
結婚していて、自身や配偶者の両親・祖父母が亡くなった場合。
喪中はがきは夫婦連名で書くのか個人名で書くのか、
どちらが正解なのでしょうか。
もともと喪中はがきの意図としては、
「喪中のため、新年の挨拶となる年賀状を出せません」
ということを通知するためのものとなります。
ですので、差出人の名前は年賀状を送るときと同様にすると考えて
問題はありません。
普段から年賀状を夫婦連名で出していたのであれば、
喪中はがきも夫婦連名にするのがいいでしょう。
ただ厳密な決まりがあるわけではありませんので、
個人名でも問題はありません。
友人には連名で、仕事関係者には個人名、というだしわけもできます。
喪中はがきの文例と続柄の書き方を分かりやすく
「年賀欠礼状」ともいう喪中はがき。
喪中はがきの文面はいったいどのような構成になっているのか、
順番に見ていきましょう。
具体的な例を、後にサンプルとしてあげていますので、
そちらとあわせて確認してみてください。
- 年賀欠礼の挨拶
「喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます」
といった挨拶が喪中はがきでは最初にきます。
一般的な季節の挨拶や近況報告はいりません。
「拝啓」や「敬具」などの言葉も不要です。
2.誰がいつ何歳で亡くなったか
具体的な日付や年齢は省略することもできます。
年齢は、数え年で書くのが一般的ですが、
最近は満年齢でも問題はありません。
「享年〇歳」と書く場合は、数え年で書くようにしましょう。
また、ここでポイントとなるのが続柄をどのように書くかです。
続柄で一番悩むのは、配偶者の義理の父母の場合だと思います。
基本的な決まりとして、差出人を連名にする場合に書く続柄は、
差出人の一番目の名前の方から見た続柄を書きます。
また、配偶者の両親が故人の場合、「義父」「義母」ではなく
「父」「母」と書いた後にフルネームで名前を書き、名字からどちらの
両親か判断してもらうことも最近では多くなっています。
では、一般的な続柄の書き方の例をあげておきます。
夫・妻の場合:主人・夫・家内・妻
両親、義両親の場合:父・実父・義父・母・実母・義母
配偶者の父母の場合:父・母・義母・岳父(妻の実父)・丈母(妻の実母)
- 故人がお世話になったことに対するお礼と結びの言葉
お礼と結びの言葉には特に決まりというものはありません。
サンプルの文例はインターネットや印刷会社などでもいろいろ
準備されていますので、一番合うものを組み合わせたり選んだりしましょう。
4.日付と差出人
日付に関しては、投函した日や作成日に関係なく、
一律で12月と書くのが決まりです。
喪中はがきの場合は年月のみで日は不要です。
また、西暦ではなく和暦を使うのも間違えないようにしましょう。
では、具体的な文例を2パターンほどあげておきます。
パターン1
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮させていただきます
本年○月○日に父 ○○が永眠いたしました
生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚情を賜りますよう謹んでお願い申し上げます
時節柄、一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
令和○○年○月 住所・名前
パターン2
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
祖父 〇〇が〇年〇月に〇〇歳で他界いたしました
永年のご厚情を深くお礼申し上げますとともに
明年も倍旧のご厚誼のほどお願い申し上げます
皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう
心よりお祈り申し上げます
令和○○年○月 住所・名前
また、喪中はがきを出していなかった人から年賀状を受け取った場合は
どうすればいいのか?はこちらにまとめています。
喪中の時に年賀状の返信は?喪中はがきの意味と年賀メールの返信も
喪中はがきの住所の書き方 表に書く?裏に書く?
差出人について、喪中はがきの表面と裏面のどちらに書けばいいのか。
これも実はどちらでも大丈夫です。
専門の印刷業者や、無料のテンプレートを使用すると、
そのまま裏面に書くことが多いようです。
表と裏の両面に書くことだけはないようにしましょう。
表面であれば切手の下部分、裏面であれば左下部分に、
住所と名前がおさまるように書きます。
表に書く場合は、送り先の宛名よりも小さい文字で書きましょう。
印刷用のテンプレートを使ったりすると、文字の配置のバランスが
調整しやすくて楽なのでおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
喪中はがきは差出人にとっても故人にとっても
感謝の気持ちを示す大事なものです。
余裕をもって準備をしたいところですが、無理な場合もあります。
12月中旬や年末になって喪中になり、用意が間に合わない時や、
年賀状を出してしまった後に喪中になってしまった時。
そういう場合は、事情を書き添えた寒中見舞いで
お返しをするようにすれば大丈夫ですよ。
できる限りで大丈夫ですので、マナーを守って
喪中はがきを送るようにしましょう。
また、喪中はがきをだしてから迎えるお正月の過ごし方は
こちらにまとめています。