精霊流しを知っていますか?
どんなものか知らなくても、
さだまさしさんの歌で有名な「精霊流し」があるので
”精霊流し”という言葉を聞いたことかある人は多いでしょう。
精霊流しとは、長崎県を中心に佐賀県や熊本県などで見られる風習です。
お盆に行われる、故人を追悼する仏教の行事なんです。
初盆を迎えた故人の家族が“精霊船”を用意し、
故人の霊を乗せて“流し船”と呼ばれる終着点まで運びます。
毎年8月15日の夕刻から開催され、
爆竹の破裂音や掛け声がある喧騒の中で行われ、
見物客も集まるお祭りのような伝統行事なので
見たことがある人もいることでしょう。
でも、自分が精霊流しをする…。ということになると、
どのように精霊船を用意したらいいのか分からなかったり、
どのような意味が込められているのか知らないことが多いかもしれません。
そこで今回は精霊流しにかかせない、精霊船についてご紹介します!
精霊流しの船の作り方 初めてでもできる作り方
精霊流しの“精霊船”は初盆の時に作られるもので、初盆でない場合はワラを束ねた菰(こも)に花や果物などの供物を包み流し場にもっていきます。
精霊船には、1名~数名用の“個人船”と多数用の“もやい船”があります。
“もやい船”は町内の自治会や、葬儀屋さんに依頼し、
大勢の人と一緒に行われます。
“もやい船”で故人を送る方法もありますが、
大切な故人を想って、精霊船を用意したいと思う方も多く、
精霊船には様々な形があります。
自分で手作りする場合は、竹や板、
ワラなどで作ることが一般的ですが、
クラフトペーパーで作る方法もあります。
精霊船の設計図を検索することもできるので、
竹や板を使って設計図を元に作ることもできますが、
初心者には難しいかもしれません。
初めて精霊船を作るなら、
葬儀屋さんなどで流船だけを購入し、
飾りつけだけやってみてはいかがでしょうか?
楽天市場でも売っていたので手軽に購入できますよ。
|
飾りつけもセットになった紙製の精霊船キットもあるので、
故人を想いながら組み立てたりするのもおすすめです。
精霊流しの船は販売されてる?忙しい人に
精霊船は販売もされているので、
忙しくて手間をかけられない場合は購入することができます。
精霊流しを行っている地域の葬儀場や、
海洋散骨店、石材店、仏壇の販売店などで販売されています。
楽天などのネット通販でも購入できます。
|
手持ち型の1メートル未満の小さいサイズなら2万円~
2メートル以上の大きいサイズになると9万円~
精霊船に車輪がついた押し型になると
3メートル未満の小さいサイズでも25万円以上となります。
自分で用意するのが大変ならば、もやい船でも大丈夫です。
自治会や葬儀屋さんで依頼することができ、
2万~10万円くらいかかります。
忙しくて、精霊船を作る時間がないときは、
購入したり、もやい船を利用しましょう。
精霊船に乗せるものは何?その意味とは
精霊船の飾りや乗せるものには、地域や宗派によって違いがありますが、
提灯、花飾り、飾り鳳凰、帆等をのせ華やかに飾るのが一般的です。
精霊船は故人を送る意味があるので提灯には家紋や名前をいれます。
故人の写真や好きだったものをあしらった帆にしたり、
オリジナルの精霊船にする人もいます。
帆には「西方丸」と書かれます。
西方は“西方浄土”を表していて、
精霊船が御先祖様がいる所へ着くように…
という意味が込められています。
故人を想いながら精霊船の飾りを選んだり、
故人の好物のお供品をのせたりして、
亡くなった方を送るのでしょう。
精霊船に亡くなった人への想いを込めるのだと思います。
お供え物のいみはこちらを参考にしてください。
精霊船のみよしの意味は何?
“みよし”とは精霊船の先端にあるラッパ状の船首部分のことをいいます。
1本の孟宗竹を均等に割り放射状に広げ、
用意しておいた竹の輪を用いて熟練の職人が組み上げて作りあげます。
個人船の舳先には家紋や苗字が記され、
もやい船の場合は町名などが記されます。
他の精霊船と区別をつけやすいようにするためだそうです。
今は“みよし”と呼んでいますが、
もともとは水を切って進むことから“水押し”と呼ばれていたそうです。
“水押し”の呼び方が変化して“みよし”と呼ばれるようになり、
家紋や苗字で飾られるようになったのです。
お盆といえば「お墓参り」
お墓参りのマナーはこちらに書いてあります ↓
お盆のお墓参りはいつがいい?期間や時間のマナーを知っておこう
まとめ
いかがでしたしょうか?
精霊船は長崎を中心とした伝統的なお盆の行事に用いられています。
大きくて豪華なものもあれば、
故人を想って手作りした個性的なものもあります。
初めて手作りをするならば、
手作りキットを活用したり、
飾りなどの一部分だけでもいいでしょう。
精霊流しに馴染みのない方の方が多いかもしれませんが、
伝統的なお盆の行事です。
長崎などの精霊流しを行っている地域に訪れたときは、
精霊流しを見ながら亡くなった人に想いをよせてみるのもいいかもしれません。