2月も節分が近くなると、スーパーで売られ始める恵方巻き。
なんとなーく、「今年の恵方は〇〇だから」と聞いた通りに、
その方角を向いて食べてませんか?
もしも
「おかあさん、どうして こっちを向いて食べるの?」
って、お子様に聞かれたら何て答えましょうね。
もしくは
「Oh!ジャパニーズ エホーマキ!what エホー?」
って、通りすがりの外人さんに聞かれたら。
「え、えっと。その方が縁起が良くてごにょごにょ」
こんな風になっちゃう方が多いかもしれませんね。
まぁ、上の例は極端ですが(笑)
(筆者の壊滅的な英語力には突っ込まないでください)
この質問、サラサラッと答えられたら
お母さんとして、そして日本人としても格好良くないですか?
早速、毎年の風習である恵方巻きの方角の決め方や、その意味について
知識を深めていきましょう!
誰に聞かれたわけでもないけど
ちょっと気になるわ、という方も是非読んでいってください♪
恵方巻きの方角の決め方はどうなってるの?
そもそも恵方巻きっていつ頃から始まったんでしょうか。
一説によると、江戸時代の終わり頃に
大阪の商人が商売繁盛・厄払いの意味を込めて
「幸運巻寿司」を食べたのが始まりとされています。
(他にも諸説あるので、一概にどれが正しいと言えないみたいです)
この頃から一本無言で丸かじりするイベントが始まりました。
また、昭和初期に入ると
一本食べきったら願い事が叶うと言われるようになりました。
それでは
どうやって毎年の方角が決められているのか見ていきましょう。
恵方は、古代中国で考えられた
十干(じっかん)に基づいて決められています。
甲 乙 丙 丁 戌 己 庚 辛 壬 癸
上記10の要素から成り、暦の表示などに使われます。
これらの先頭から2つずつを取って
木 火 土 金 水
に当てはめ(五行説)、更に陰陽の考え方もプラスします。
陽が兄、陰が弟として
木の兄(きのえ)、木の弟(きのと)などと呼びます。
この、五行と陰陽の組み合わせによる呼び名に
方角が割り当てられています。
詳しくは下の表をご覧ください。
方角早見表 | |||
十干 | 五行・陰陽当てはめ | 西暦年の下1桁 | 方角 |
甲(こう) | 木の兄(きのえ) | 4 | 東北東 |
己(き) | 土の弟(つちのと) | 9 | |
乙(おつ) | 木の弟(きのと) | 5 | 西南西 |
庚(こう) | 金の兄(かのえ) | 0 | |
丙(へい) | 火の兄(ひのえ) | 6 | 南南東 |
戌(ぼ) | 土の兄(つちのえ) | 8 | |
辛(しん) | 金の弟(かのと) | 1 | |
癸(き) | 水の弟(みずのと) | 3 | |
丁(てい) | 火の弟(ひのと) | 7 | 北北西 |
壬(じん) | 水の兄(みずのえ) | 2 |
よって、沢山種類があると思っていた方角は
東北東 西南西 南南東 北北西
の4つしかないことが分かりました。
いやいや、漢字ばっかで意味分からん!! という方は
西暦(4桁)の下1桁と、上の表を照らし合わせてもらうと
手っ取り早く恵方が分かると思います。
(十干それぞれに数が当てはめられているのです)
ちなみに、2018年は下1桁が「8」なので
南南東が恵方ということになりますね。
恵方巻きの方角にはどんな意味がある?
続いて、恵方の意味についてお話していきます。
恵方とは神様がいらっしゃる方角です。
この神様とは歳徳神(としとくじん)のことで
その年の福や徳を司る、ありがたい神様です。
だからその方角は、恵方と言われているのですね。
そして、神様がいらっしゃる方を向いて願い事をすることで、
その願いが叶うとされています。
ちなみに、黙って食べないといけないというのにも理由があって
食べている時に話してしまうと、口から運が逃げてしまうからだそうです。
まとめ
今回は恵方巻の方角の決め方や、その意味についてまとめていきました。
簡単にまとめますと、こんな感じです。
・恵方は十干によって決まる。
(西暦年の下1桁 と 方角早見表(上記参照)ですぐわかる)
・恵方とは福を司る神様がいらっしゃる方角のこと。
・食べてる最中に話すと口から運が逃げてしまう。黙って食べるのが吉。
これで2018年の節分は
誰に質問されても、胸を張って答えられますよ^^