毎年年末になると実家に帰省し、
お正月を実家で迎えるという人は多いと思いますが、
喪中の場合はどうしたらよいのでしょうか?
喪中はお祝い事を行わず、
静かに亡くなった方を偲ぶ期間です。
おめでたい行事であるお正月は、
喪中の時は当然お祝いできません。
しかし、毎年年末年始に家族で集まることを
楽しみにしている人なら、
お祝いはできなくても顔を見て、
色々話したいですよね。
喪中の実家にお正月に帰省しても
かまわないのでしょうか?
帰省する場合、
手土産にのしをつけてもいいのでしょうか?
喪中でお正月を過ごす場合についてご説明します。
喪中の実家に正月帰省してもいいもの?
喪中でも、お正月の期間に
実家に帰省することは問題ありません。
帰省してはいけないという決まりはないのです。
ただし、喪中期間は亡くなった人を偲び、
身を慎んで過ごすのが常識です。
喪中のお正月は、初詣に行ったり、
おせちを食べたり、
お正月飾りを飾ったりできません。
年末年始に帰省したら、
お正月のお祝いムードはなしで、
静かに過ごしましょう。
服装にも気を配り、派手な洋服を着たり、
派手なアクセサリーをつけたりしないように
気をつけてください。
子供たちの服装は、
大人ほどに気を遣わなくてもいいと思いますが、
できれば黒やグレーなど、
地味な服を着せる方が良いでしょう。
その場合の挨拶ですが、
喪中はお祝いの言葉を使うことができないので、
「おめでとうございます」とは言わずに、
「今年もよろしくお願いします」とだけ言いましょう。
帰省した先で、喪中に気づかない地元の人から
「あけましておめでとうございます」と挨拶されたら、
「おはようございます。今年もよろしくお願いします」
のように返事すれば問題ありません。
帰省する時は、子供たちにも
「おめでとう」が言えないことや、
初詣に行けないことを教えてあげてくださいね。
実家に親戚が集まれば、
その中には子供もいると思います。
子供たちに渡すお年玉は、
「おこづかい」や「文具代」として
渡すようにしましょう。
つまり、
喪中の時のお正月は、
お祝いに関する言葉を使わず、
行動は質素に、地味にすれば良い
のです。
家族、親戚で集まって、
故人の思い出話をしたり、
日頃の様子などを話すくらいにすれば大丈夫です。
喪中の実家に正月帰省したいが手土産ののしはどうすればいい?
新年のご挨拶として手土産を持参する場合、
それは「お年賀」となります。
喪中の場合、お年賀として
品物を贈るわけにはいかないので、
普通の手土産として渡しましょう。
手土産につける熨斗(のし)は
つけなくて構いません。
包装紙できれいに包んでもらうだけで
大丈夫です。
熨斗をつける場合は、
「ご挨拶」とするか、無地の熨斗にしましょう。
「寒中見舞い」は1月7日以降の
贈り物に使います。
実家を訪ねるのは、
通常、年末年始になりますので、
「寒中見舞い」にはなりません。
手土産は、
仏壇にお供えできるものの方が良いですね。
日持ちのするもので、
見た目や色が地味なものを選ぶ方がいいです。
例えば、豆菓子、かりんとうや、
おまんじゅうが喪中の手土産に向いていますね。
仏壇にお供えするものなので、
亡くなった方が好きだったお菓子を
選んでもいいですね。
まとめ
喪中でもお正月の期間に
実家に帰省して構いません。
実家を訪ねた時には、
「今年もよろしくお願いします」という
挨拶だけにしましょう。
お祝いの言葉を使わないように
気をつけてください。
また、お年賀ではなく、
仏壇にお供えする手土産を持参し、
のしはつけずにおきましょう。
現代は、昔の風習が薄れてきていますので、
喪中期間のお正月の過ごし方は、
それぞれの家庭や地域によって
違いがあると思います。
喪中に実家に帰省するかどうか、
手土産ののしをどうするか、
最終的には夫婦でよく話し合って、
故人を尊重し、失礼のないようにしましょう。