今度バーベキューをする予定ということで、
いざ炭を買いに行くと色々と種類があることに気付きます。
「どれがバーベキューに適しているんだろう…」
と困ってしまいますよね。
そして、炭を買った後も安心はできませんよ。
初心者は特に、火起こしの際に「火のつけ方が分からない!」
とアタフタしてしまうかもしれません。
ですが、ちょっとしたコツを知っているだけで、
火起こしは簡単に行えます。
そこで今回は、バーベキューで使う炭の種類やどれを選ぶべきか、
また火の起こし方で初心者でも簡単にできる方法を
ご紹介していきます。
バーベキューの炭の種類の違いは?どう選ぶ?
炭の種類と違いは以下の通りです
■黒炭
ナラ、カシ、クヌギなどの木材を窯で
400度から700度ほどの低温で焼き、
密閉したまま鎮火したものです。
最近では白炭と同じ木材、高温で作られる
黒炭もあるようです。
消火の際には焚口に蓋をして酸素がまわらないようにすることで
酸欠状態を作り出し、時間をかけて鎮火させていきます。
・柔らかく着火しやすい
・燃焼温度が高く、火の勢い強い
・煙、匂いが少ない
・火持ちは普通
・燃やしている際に破裂しにくい
・有名な岩手切炭は6kgで2,200円程度
■白炭
ウバメガシ、アオガシ、ナラなどの木材を
窯で1000度前後の高温で焼き、
その後掻き出したものに灰を掛けて急冷させて製造します。
消火の際には、熱いまま窯の外へ掻き出して、
消し粉(土、灰を混ぜて水を含ませたもの)をかけて
急速鎮火させます。
・黒炭と比べると火つけが難しい
・長時間安定して火持ちする
・急加熱すると破裂しやすい
・煙、匂いが少ない
・劣化しやすいため購入したらすぐ使いきるのが良い
・有名な備長炭は2kgで3,800円前後
■マングローブ炭
マングローブ、ユーカリなどを原料として製造されます。
今回挙げている炭の中では一番安価に入手でき、
ホームセンターでバーベキュー用として
販売されていることが多いです。
・火起こしはしやすい
・火は長く持たない
・火力は強だが破裂やすい
・灰、煙、匂いともに多い
・とても安価で1kg100円程度
■オガ炭(成型炭)
オガクズを燃料として再活用できる形にした
オガライトを原料として、
窯を1200度近くまで上げた後、
一気に空気を入れる(もしくは窯の外に出して)ことで
急冷させて製造します。
着火のしにくさ、火持ちのしやすさ等、
あらゆる点で白炭に似ています。
・火つけが難しい
・長時間安定して火持ちする(3~5時間)
・高い火力が得られる
・煙、匂いが少ない
・爆ぜにくい
・値段はピンキリですが比較的安めに設定されている
これらの中で初心者におすすめなのは、
「黒炭」と「オガ炭」です。
安さだけで選ぶならマングローブ炭ですが、
爆ぜ(破裂)やすく火の粉が飛びやすい上、
火起こしはしやすいですが
火持ちしないため度々の炭足しが必要です。
黒炭とオガ炭を比較すると、火付きの良さでは
黒炭に軍配が上がりますが、
それ以外の火持ちの良さや価格の安さはオガ炭の勝利です。
尚、煙の多さ、匂いのつきやすさについては
両者でそこまで変わりません。
よって、短時間使いで急ぎの場合は黒炭、
長時間使いたい場合はオガ炭と
使い分けるのがおススメです。
バーベキューの炭の起こし方 初心者にも簡単にできる方法とは
<準備するもの>
・炭
・新聞紙もしくは着火剤
・火をつけるライター、チャッカマン
・うちわ
・アルミホイル
・軍手
・長めのトング
<手順>
①アルミホイルをコンロに敷く。
こうすることでコンロの底に灰がこびりつくのを防げ、
後片付けが簡単になります。
②平らな炭を選定してアルミホイルの上に並べる。
③新聞紙を半分に千切ってから、雑巾絞りのようにし、井形に組む。
④③を囲むように炭を煙突状(難しければ八の字でもOK)に置いていく。
⑤着火剤、もしくは丸めた新聞紙を真ん中に置いて火をつける。
⑥うちわで下からあおいで風を送り、炭に着火するのを待つ。
⑦炭に火がいきわたったら網を乗せる。
この手順であれば10分程度で火が付きます。
まとめ
■炭の選び方
初心者におすすめな炭は「黒炭」か「オガ炭」です。
・火の付きやすさは「黒炭>オガ炭」
・火持ち、価格は「黒炭<オガ炭」
よって、短時間で済み、急いで火を起こしたい場合は黒炭を、
長時間楽しみたい場合はオガ炭を選ばれるのがおススメです。
■火おこしの方法
炭の置き方で火をつけやすさが変わってきます。
火種となる新聞紙を置いた周りを囲むように
煙突状(八の字型も可)に炭を置くのがポイントです。
あとは着火剤(もしくは丸めた新聞紙)を真ん中に置いて
火をつけ、うちわで炭に着火するまで風を送りましょう。