夏のお出かけの大敵といえば、虫刺されもその一つですよね。
自然でのアウトドアはもちろん、都心部の公園や、マンションの観賞用の植物がある場所でも油断ができません。
今回は、虫刺されになった時の対処法についてご紹介します。
ひっかきすぎると危険な理由についても触れていきます。
蚊に刺された時にかゆみを抑える方法
蚊に刺されると、かゆくてしょうがないですよね。
そんなかゆみを抑えたい時は、まず冷やしましょう!
冷やすことでかゆみが和らぐことがあります。
例えば、公園で腕を刺されてしまったとします。
公園には、水道がありますね。
水道の水を出しっぱなしにして、刺されたところに水を当てて冷やします。
これだけでも応急処置として充分です。
蚊に刺される状況の時、意外と汗をかいていることが多いです。
汗を流して、水で冷やすだけでも、そのあと刺されにくくなります。
予防の点でもすぐに取り入れやすいですね。
蚊に刺されてかゆくてもかいちゃダメ!その理由は?
では、なぜ刺されてもかいてはいけないのでしょうか。
まず、皮膚をひっかくという行為に、脳が気持ちよさを覚えてしまうからです。
脳には、脳内報酬系という、欲求が満たされた時に働く部分があります。
脳内報酬系が働いた時に、「ひっかくと気持ちいい」という感覚を
覚えてしまいます。
虫刺されで硬く腫れた時はこちらが参考になります ↓
虫刺されで硬く腫れるのは何に刺された?対処法と掻いてはいけないわけ
かゆいとどんどんひっかきたくなるのは、こうした脳の働きによるものです。
しかし、脳の問題だけではなく、ひっかきすぎてしまうと、
ひどい皮膚炎になってしまいます。
それが、とびひです。
「聞いたことはあるけど、実際にどんな病気かわからない」
という方も多いのではないでしょうか。
もちろん、ひっかきすぎずに対処すればかかることは少ないですが、
特に、小さなお子さんは、かいちゃダメ!と言われると、
余計にかきたくなってしまうことが多くあります。
とびひがどんな病気なのか、調べてみましょう。
蚊のかゆみからとびひになる危険
とびひは、伝染性膿痂疹というのが正式名称です。
「伝染性」なので、最初に蚊に刺されたところだけでなく、
まるで火事の火が飛んでいって他の部分にもうつってしまうことから、
とびひと呼ばれるようになりました。
皮膚をかきすぎると、水ぶくれができます。
この中には、黄色ブドウ菌などのばい菌があり、
その水ぶくれが破れてしまうと、周りに飛び散ってしまいます。
そして、とびひはとても伝染力の強い病気なので、
他の人にうつしてしまうこともあります。
登校停止などの病気ではないので、
保育園や小学校を休まなければいけないわけではないですが、
患部をガーゼなどで覆ってから外出するようにしましょう。
お子さんがとびひになってしまった時は、親御さんのケアも大事になります。
「ちゃんと治るまでガーゼを貼っておこうね」など、
優しく言い聞かせてあげてください。
もちろん、とびひになってしまったら、すぐに小児科か皮膚科に通いましょう。
内服の抗生物質と塗り薬での治療となります。
抗生物質の飲み薬は、ばい菌をやっつける薬なので、
とびひの症状が引いてきていても、飲むのを止めずに飲み切りましょう。
虫に刺されないためにできること
蚊などの虫に刺されないために、どんな予防をしていけば良いでしょうか。
まずは、市販の虫よけ剤を使いましょう。
虫よけ剤ですが、あくまで虫を「よける」だけなので、虫は死にません。
塗り残しなどがないように、しっかり使うことが大事です。
ちなみに、虫よけ剤にはディートという成分が含まれています。
この成分が含まれたスプレータイプの虫よけ剤をお子さんに使う時は、
一度親御さんの手にスプレーしたものをのばしてあげましょう。
1歳までのお子さんは、塗りすぎに気をつけてくださいね。
そして、できれば長袖や長めのボトムを着るようにするのも、
虫よけの一つです。
また、持ち運びできる蚊取り線香も有効に活用しましょう。
虫よけ剤をうまく使って、暑い時期のレジャーを楽しんでくださいね!