亥の子餅って京都のお菓子?人気のたねや、とらやとの味の違いや販売期間

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「亥の子餅」をご存知ですか?

旧暦の、亥の月亥の日亥の刻に食べることで、

無病息災を願うという季節のお菓子です。

 

今回は、その亥の子餅の中で人気が高い、

たねやととらやの亥の子餅についてご紹介します。

たねやもとらやも、和菓子の老舗ですね。

どちらのお店も、亥の子餅を期間限定で販売しています。

 

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季節を感じる大人の味わい…たねやの亥の子餅の味と販売期間

たねやでは、毎年10月末~11月初めの、

亥の月亥の日に、亥の子餅が販売されます。

販売日が1日だけと、暦に忠実に反映されているようですね。

 

たねやの亥の子餅は、求肥に小豆の皮が練りこまれており、

ニッキの風味が漂います。

その色味がまさに亥の子そのもののようです。

 

中には、粒あんと一粒栗が入っています。

和菓子に栗が入ると、秋のお菓子という雰囲気が出ます。

ちなみに以前は、刻み栗が入っていたようです。

作り方が変わったのかもしれませんね。

 

お味は、ニッキの風味が甘さひかえめの粒あんとマッチして、

大人の味わいを感じるようです。

ニッキはいわば、和風のシナモンなので、

好き嫌いが分かれるかなと思いました。

 

しかし、その好き嫌いを超えそうな栗の食感が、

人気の秘密のようです。

つぶした栗あんとは違う、

小豆と栗のハーモニーは魅力的です。

 

食感の楽しさが人気…とらやの味と販売期間

とらやの亥の子餅は、毎年11月に1ヵ月間に販売されます。

たねやよりも販売期間が長いようですね。

 

とらやの店舗はいろいろなところにありますが、

店舗によっては販売していないようなので、

来店前に電話などで確認するのをオススメします。

 

とらやの亥の子餅は、

見た目はきなこ餅のようですが、

たっぷりの御膳餡が中に包まれています。

 

御膳餡は、こしあんのことです。

なめらかなこしあんが、お餅のおいしさも引き立ててくれます。

 

そして、包んでいるお餅も、

ごまや干し柿が練りこまれています。

風味と食感が豊かなお餅と、舌触りの良い御膳餡のコントラスト。

このバランスの良さが、人気が高いのがとらやの亥の子餅です。

 

きな粉やごま、御膳餡といった、

普段からなじみのある食材が使われているので、

幅広い年代の方に好まれそうですね。

 

大人の方はもちろん、食育の一環として、

季節のお菓子をお子さんに与えたいという方にも

ちょうど良い甘さと食感ではないかと思います。

 

なぜ亥の子餅?その由来と豆知識

 

「亥の子餅は京都のお菓子なの?」

と思われている方が多いと思います。

実際、亥の子餅を作っている和菓子店は、

京都に多くあります。

 

しかし、現在では全国の和菓子店で製造されています。

ではなぜ、京都の和菓子店で多く取り扱われているのでしょうか。

それは、平安時代までさかのぼります。

 

もともと亥の子餅を食べる風習は、中国の文化でした。

西暦500年代に書かれた中国の農業書に

「十月亥日に餅を食べれば病気をしない」

と、亥の子餅のことが書かれています。

 

これが日本に伝来して、平安初期から亥の子餅を使った儀式が行われるようになり、

亥の子餅を食べる習慣が、広まるようになりました。

 

平安時代の首都は、現在の京都でした。

そこから東へと文化が広まっていきました

こうしたことから、京都の和菓子店には、

亥の子餅を作るお店が多いようです。

 

平安時代の亥の子餅は、大豆・小豆・ささげ・栗・柿・胡麻・糖と、

7種の素材が餅に練りこまれていたそうです。

時代とともにその種類は減っていきますが、

現在の和菓子店は、この平安時代の亥の子餅をベースに、

個性豊かな亥の子餅を作っています。

 

現在でも、無病息災を願って食べられているほか、

「こたつ開き」や、茶道の「炉開き」など、

冬の訪れの節目として食べる習慣もあります。

 

こたつ開きの日に亥の子餅を食べると、

火事に遭わないという、おまじないのような習慣ですね。

そして、茶道では冬のお茶菓子として、

亥の子餅を食べます。

 

他にも、イノシシが子だくさんであることから、

女性が食べるという文化がある地域もあるそうです。

冬の和菓子として、ぜひ食べてみたいですね。

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