メジャーをめいっぱい出して測った後、
戻すボタンを押したのに「あれ?」動かない。
そんな経験ありませんか?
手で無理矢理突っ込むのは不可能。
ダラリとたれさがったメジャーにお手上げ状態。
まだ使えるのに捨てるのはもったいない。
困りますよね。
実はそんなメジャーは意外とすぐに直せるのです。
出しすぎて戻らなくなったメジャーの直し方をご紹介します。
今すぐできる!メジャーが戻らない時の直し方
メジャーを直すには、まずメジャーの仕組みが
どうなっているのか知ることから
始めなければなりませんね。
漠然となんかバネみたいなもんなんだろうなあ
とはわかっているものの、
どういう仕組みで動いているかはよくわかりません。
出したメジャーが戻るのは、バネの力によるものです。
メジャーの中にはぜんまいバネといわれる
テープ状のバネが巻かれた状態で入っています。
メジャーが元に戻ろうとするのは
このバネが元に戻ろうとする力によるものです。
まず、フタをあけてみましょう。
分解してみると、フタと本体、
メジャーが巻き付いていた丸い部品、
ハリガネ、メジャーのスケール部分、
真ん中のスイッチで戻すタイプのものは、
小さなバネ(ボールペンの中に入っている小さいアレです)
で成り立っています。
メジャーの仕組みはもともとどこかをボンドでくっつけていたり、
複雑な加工をしているわけではありませんので、
直すのも簡単なはずです。
引っかけたり巻きつけたりしているだけのものなので、
引っかかりが外れた場合が多いのです。
しかしどこかが割れたり破損していたら、
諦めないた方がいいと思いますよ。
組み立てるには、メジャーを巻き付いていた
丸い部品に巻きつけます。
引っかける箇所にメジャーの端を引っかけて、
そのままぐるぐると時計まわりに巻きつけます。
今度は、本体にぜんまいバネを巻きつけます。
こちらも引っかける場所を見つけて時計まわりです。
メジャーと違ってとても巻きにくいのが難ですが。
そしてぜんまいバネの端っこを
メジャーを巻きつけた部品の内側にある溝にはめ込みます。
そのままバネの入っている本体に
メジャーが巻き付いている部品をのせます。
スイッチがあるタイプなら、小さいバネを真ん中に入れて、
スイッチボタンをかぶせます。
フタをしめて完了です。
メジャーの直し方 金属でできているメジャーの場合
メジャーの種類の中で、金属でできているものがありますね。
先にひっかける部分がついているのが特徴のもので
大きなものを測るのに使われます。
「コンベックススケール」といわれるものです。
このコンベックスも基本的な構造は同じです。
しかし、測るスケール部分を見てもわかるように、
金属製でしかもかなり鋭く危ない感じがしますね。
重さも半端じゃありません。
あれを巻きつけるというのは至難の技です。
少し折り曲げただけでも
元に戻ろうとする力がとても強いので、
簡単に跳ね返ってしまいます。
無理矢理押さえつけて巻きつけようとすると怪我をしかねません。
中のぜんまいバネも本体に簡単に巻きつけてあるのでは、
薄く強力なものがドラムの中に巻きつけられて
小さくなった状態でおさめられています。
それを出してもとに戻すのはほぼ不可能の近い。
巻きとらなくなったということは、
チャチな造りではない分、
どこかが破損している可能性の方が強いような気がします。
ということで、コンベックスの場合は、
へたに直す努力をするより
買い替えた方が早いということになるかもしれませんね。
まとめ
メジャーが出たまま戻らなくなったという話は、
本当によく聞く話で身近な出来事。
値段も高いものではありませんが、
簡単に直せるものでもあるので、
直し方を覚えれば次壊れても直せるわけですから、
一度分解してチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。