春に咲く代表的な花といえば
桜や梅、桃があげられますよね。
どれもかわいらしい花ですが
見分け方はご存知ですか?
桜はまだわかりやすいですが、
梅と桃に関しては
どっちがどっちといえない人も
多いのではないでしょうか。
今回は、この春の花の見分け方をまとめています。
これでもう迷わず見分けられます。
桜と梅と桃の花は似ている その見分け方
桜と梅と桃は似ているといわれますが
その違いはどこにあると思いますか?
わかりやすいのは、花びらの形とその咲き方です。
桜は、絵で描いたこともある人は多いともいますが、
花びらの先が割れています。
ハート形のような感じです。
桃は、花びらの先がとがっているのが特徴です。
梅は、花びらが丸くなっています。
お正月のかまぼこのイラストなどを思い浮かべても
なんとなくわかりますよね。
開花時期などでも
見分けることができますので
それぞれ違いを順番に見ていこうと思います。
桃と梅と桜の花びらの枚数
桜の花びらは、基本的には5枚です。
品種改良などもあって、老木などでは3枚や4枚など
花びらが少ないものも見られます。
同じ桜でも、八重桜になると
6枚以上の花びらを付けるものも
あります。
では、梅と桃はどうでしょう。
実は、梅と桃も花びらは5枚です。
同じく八重などの品種は枚数が増えますが、基本は5枚。
これは、後で説明する
バラ科の植物に共通する特徴の一つでもあります。
桃と梅と桜の花の付き方の違い
花の付き方にも違いがあります。
桜は、固まって房状に咲くのでとても華やかに見えます。
枝から花につながる部分を花枝といいますが
桜はこの花枝が長く、
少し枝から垂れ下がったように咲きます。
桃は、一つの節に2個咲くので梅よりは花が多く見えます。
桃は花枝が桜よりも短いという
特徴があります。
梅は、枝にくっつくように咲きます。
一つの節に1個しか咲かないので
全体的に間隔があいている咲き方をします。
見比べてみると分かりますが、
見た目の華やかさでは、
桜が一番ですね。
桜と梅と桃はみんなバラ科
植物や生物の分類の
階級の一つに「科」があります。
植物一つ一つにこの科名が決まっていて
さらにその下に属名も存在します。
似ているといわれる桃と梅と桜は、
いったい何科だと思いますか?
答えは「バラ科」です。
桃と桜と梅は、どの花もバラ科に属します。
バラといえば、想像する花があると思いますが
バラなの?と疑問に思う人も多いかもしれません。
正確には、
桜はバラ科スモモ属
桃はバラ科モモ属
梅はバラ科サクラ属
です。
このバラ科に属する植物は
2500種類にも及びます。
バラ科の特徴としては上記にも上げましたが、
花びらは5枚、
おしべは10本以上
という共通点があります。
イチゴやリンゴ、アーモンドなどの果物もバラ科の植物です。
余談ですが、
バラ科の植物の特徴として
アレルギー症状があらわれるものが
あるといわれていますので注意が必要です。
桜と梅と桃の開花時期
最後に、開花時期の違いを見てみます。
桜の開花時期はみなさんご存知だと思いますが
3月中旬~4月下旬です。
日本列島を北上していくのが
ポイントです。
桃の開花時期は、3月上旬~4月下旬です。
ひな祭りの時期にうたわれることからもわかりますよね。
桜よりは少し早めです。
梅の開花時期は、1月下旬~3月。
3つの花の中で一番早く咲きはじめます。
どの花も、南から咲き始めて日本列島を北上しますので、
地域によって開花時期がずれて同時に開花することもあります。
北海道などでよくみられます。
まとめ
いかがでしたか?
桃と梅と桜。
どれも日本を代表する春の花ですが、
なかなかすぐに見分けるのは難しいかもしれません。
けれど、見てきたような違いをもとに
ぜひ次の春には、
それぞれの花を楽しんでみては
いかがでしょうか。