健康診断などの結果に記載されている
「尿酸値」という言葉を
気にしたことはありますか?
この尿酸値というのは、高い状態が続くと
激しい関節の痛みなどの病気を引き起こします。
痛風という言葉を聞いたことがある人は
多いのではないでしょうか。
尿酸は結晶化しやすいものなので
関節などにたまって、この痛風を起こす
原因になります。
一般的に、尿酸値の平均値は、
男女ともに7.0mg/dLまでが基準値内と
されています。
もしこの尿酸値が高かった場合、
どうすれば尿酸値を下げることができるのか、
気になりますよね。
尿酸はプリン体というものから作られます
100gあたり、プリン体が200mg以上入っているものは
「高プリン体食」といわれています。
プリン体が多く含まれている食品をとると
当然尿酸値も上がってしまいますので、
まずは食生活の見直しが重要ということになります。
では、尿酸値の上がりやすい食品にはどのようなものがあり
下げやすいものにはどのようなものがあるのかまとめてみました。
これで尿酸値をコントロールしてくださいね。
尿酸値の上がる食べ物は何?TOP10
たとえば、冬の時期に美味しい牡蠣。
カキフライなどは年中見られますが、
それでもこれからの冬の時期に、
お店で多く見られますし、食べる機会も
増えるのではないでしょうか。
実はこの牡蠣には、100gあたり175mgの
プリン体がふくまれています。
200mg以上で「高プリン体食」と書きましたので、
そんなに高くない、と思われるかもしれません。
あとにランキングを乗せますが、
そのほかの魚類などの100gあたりのプリン体は
150前後となっています。
牡蠣と一緒に何かを食べるだけで、
簡単にプリン体の摂取量が増えてしまいます。
牡蠣の栄養についてはこちらにまとめています。
では、プリン体含有量のTOP10を
みてみましょう。
1位:干し椎茸 379.5
2位:鶏レバー 312.2
3位:イサキ白子 305.5
4位:豚レバー 284.8
5位:大正エビ 273.2
6位:オキアミ 225.7
7位:牛レバー 219.8
8位:カツオ 211.4
9位:マイワシ 210.4
10位:クルマエビ 195.3
※京大学薬学部物理化学講座 薬品分析学教室 金子希代子教授提供資料より
いかがでしょうか。
この結果からわかるように、プリン体は
肉や魚の内臓類に多く含まれます。
また、干しシイタケもランキングしていますが、
魚の干物なども、本来の魚のプリン体量より
水分量が減ることで高い数値になります。
あと、お酒が好きな人も多いのではないでしょうか。
ビールは、大体1缶当たりのプリン体が12~25mgと
少なめに見えます。
けれど、これを毎日飲んでいるとどうなりますか?
1年で摂取量がかなりの摂取量になりますよね。
また、アルコール自体に尿酸値を上げる働きがあるので
プリン体が少ないからといって安心はできません。
最近はやりのローヤルゼリーやビール酵母といった
健康食品も、プリン体が多く含まれています。
今回のTOP10に上がっている食品に限らず、
プリン体が多く含まれる商品を食べるときは
プリン体が少ない野菜や海藻などを一緒に食べるように
心がけるといいですよ。
尿酸値を下げる飲み物はお茶?
プリン体の取りすぎがよくないのはもちろんですが、
尿酸値を下げる一番の方法は、
尿酸をうまく外に排泄することです。
排泄するためには、水分を多くとる必要があります。
水、ウーロン茶、お茶、麦茶などは効果的です。
一日に2リットル以上取るように心がけましょう。
また、実はコーヒーや牛乳も尿酸値を下げる
効果があるとされています。
加糖はよくありません。
甘いジュースは清涼飲料水も、糖分の過剰摂取は
尿酸を増やしてしまうことにつながります。
コーヒーを飲む場合はブラックで、
牛乳は低脂肪のものを選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
お酒や牡蠣、レバーや魚介など好きな人も
多いと思います。
尿酸値が高いからといって、食べるなということでは
ありません。
あくまで飲みすぎ食べ過ぎは禁物です。
またウォーキングや水泳などの有酸素運動も
尿酸値を下げる効果があります。
規則正しい生活と食生活を送るようにして
心がけましょう。