七夕にそうめんを食べる地域はどこ?その理由は?縁起物なの?

この記事は約4分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

スポンサードリンク
 





七夕にそうめんを食べる風習があるってご存知でしょうか?

地域によっていろんな風習がありますが、

七夕にそうめんを食べるというのもその一つ。

 

いったいどこの地域で、どんな理由からなのでしょう。

気になる七夕そうめんの風習について調べてみました!

 

スポンサードリンク
 





七夕にそうめんを食べる地域はどこ?

実は、七夕にそうめんを食べるというのは

特定の地域の行事ではないのです。

 

1000年以上前に中国から日本に伝わった行事の1つなのです。

ですから、日本各地にこの風習はあります。

 

あまり知られていない理由は、

やはり衰退していったためではないでしょうか。

七夕という行事じたいが地味ですものね。

 

しかし七夕を代々的なお祭り行事としている地域には、

しっかりと残っている場所が多いようです。

 

七夕祭りといえば仙台!

 

そうめんを食べる風習も、やはり仙台に多いのです。

全体的に東北地方から北海道にかけての

風習になっているみたいですね。

 

 

七夕にそうめんを食べる理由は何?そうめんって縁起物なの?

ではなぜ七夕にそうめんなのでしょうか。

1000年以上前に中国から渡ってきた風習ってことは、

中国でもそうめんを食べていたということになってきますね。

 

しかし実は中国で食べられていたのはそうめんではなく、

「索餅」というお菓子だったのです。

 

中国では胡麻団子や中華まんじゅうなど

現代でも小麦粉を使った甘いお菓子がよく食べられていますね。

 

端午の節句のちまきなども

中国から伝わったとされているように、

昔から餅菓子は多かったようです。

 

七夕の索餅もその中の1つで小麦粉を使ったお菓子です。

棒状に細長いものをねじった形のもので、

ちょうどツイストパンみたいな感じですね。

 

これが日本のそうめんの原型だと言われているのです。

日本に入ってきたのは奈良時代ということで千年以上も前です。

 

その索餅が変化してそうめんになっていったと思われますが、

七夕に元となった索餅を食べるという風習は

そのままそうめんという形に変化しても

残っていったということになりますね。

 

七夕にそうめんを食べるという風習は

全国的に根付いていませんが、

同じような行事としては「三月三日」の桃の節句や

「五月五日」の端午の節句などがあります。

 

それらは中国から来た陰陽五行説のお祝いごとで、

「五節句」と言われているのです。

 

一月七日(尽日の節句)

三月三日(桃の節句)

五月五日(端午の節句)

七月七日(七夕の節句)

九月九日(重陽の節句)

 

一月は七草、桃の節句には菱餅、

端午の節句にはちまきを食べますね。

 

あまり知られてはいませんが、

重陽は別名菊の節句と呼ばれていて、

菊酒や栗ごはん、または栗のお菓子を食べる風習があります。

 

それらの節句と同じように、

七夕にそうめんというのが日本各地に

行事食として確かに存在したのです。

 

節句に食べる食べ物は、

邪気を払い無病息災を願う縁起物としての意味を持ちます。

 

陰陽五行思想では、色というものが意味を持ちます。

菱餅も三色ですし、そういえばそうめんにもありますね。

時々混じっているいろんな色が!

 

では、七夕のそうめんの風習は

決まった地域にしか残っていないのかというと、

そういうわけではないのです。

 

そうめんではないけれど、七夕には麺を食べるという

風習の地域はあります。

 

また、そうめんの原型に近い方の

索餅のようなお菓子を食べるという地域もあるのです。

 

そうめんという限定された食べ物ではありませんが、

七夕の節句の行事食は違った形で全国に残されている

ということになりますね。

 

 

 

まとめ

七夕にそうめんというのは、

近ごろではだんだんメジャーになりつつあるようですね。

 

七夕のスペシャルメニューとして

にゅうめんやパスタなども見かけるようになりました。

 

節句のお祝いは、元は中国といっても

変化して伝えられてきた日本の立派な風習の1つ。

 

形が変わっても大事にしてきた人たちの心を

私たちも受け継いでいきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました