喪中はがきとは、その年に家族に不幸があったときに、
「家族の不幸で年賀状は遠慮させていただきます」と
前もって送るためのものです。
とはいえ、亡くなったのが幼い赤ちゃんや子供だった場合。
両親としては喪中ハガキを出す気持ちになれなかったり
子供が生まれたことを知らない人に、わざわざ知らせる必要があるのかなど
いろいろと複雑な思いがあると思います。
喪中はがきは絶対に出さなくてはいけないものではありません。
気持ちの整理がつかないのであれば、出さないという選択肢もあります。
そもそも喪中はがきは年賀状を辞退するものであり、
家族や親族が亡くなったことを知らせるものではありません。
なので、喪中はがきを出さないこともできますし、
喪中はがきを出さずに、普通に年賀状を出すという選択肢もありです。
ただ、喪中はがきを出さなければ、年賀状が届く可能性があったり、
あるいは状況を聞かれたりすることもあるかと思います。
そのたびに受け答えをするのがしんどいということであれば
簡単な文例で喪中はがきを出すか、
少し落ち着いてから寒中見舞いで知らせるという
方法もあります。
夫婦や家族でよく相談して「喪中はがきを出すか」を決めれば
いいのではないでしょうか。
もし喪中はがきを出すという場合。
ではどのように文面を書けばいいのか。
その書き方を紹介していきたいと思います。
喪中はがきの書き方 娘や息子がなくなった場合の文例
喪中はがきを出す場合、子供のことはどのように書けばいいのか。
いくつか文例を見てみましょう。
・パターン1
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮させて頂きます。
今年◯月に息子の◯◯が◯◯歳にて永眠いたしました
私たち夫婦の元に生まれてくれた最愛の子に感謝しながら
これからの日々を歩んでいこうと思います
皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう
心よりお祈り申し上げます。
令和◯◯年◯月 差出人
パターン1は、亡くなった子供の名前を書く場合です。
続柄は、長男・次男・長女・次女・息子・娘などと書きます。
差出人は、夫婦連名でかまいません。
・パターン2
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させて戴きます
今年中賜りましたご厚情感謝いたしますと共に
明年もかわらぬご指導とご交誼をお願い申し上げます
令和◯◯年◯月 差出人
パターン2は、誰が亡くなったかを書かないパターンです。
喪中はがきの文面として、「誰がいつ何歳で亡くなったか」は
絶対に書かなければいけないものではありません。
ただ、書かないと受け取った人から、
誰が亡くなったのかと聞かれる可能性があります。
その際は「近くの親族に不幸があった」とごまかすことも
できるかと思います。
ご両親の気持ち的に、子どもが亡くなったと書きづらいときは、
このような簡単な文面で
喪中はがきを作成して送ってはどうでしょうか。
喪中はいつまで?子供が亡くなった場合の喪に服す期間
喪中の期間は、亡くなった人との関係によって期間が決まります。
子供が亡くなった場合は、大体3か月から1年が喪中とされています。
とはいえ、喪中の期間や続柄はあくまで目安であり、
大切なのは自分や残された家族の気持ち次第です。
1年が過ぎたからもう喪中ではない、ということではなく
自分の気持ちとして厳しいようであれば、周囲と相談しつつ
引き続き喪に服してもかまわないのです。
まとめ
子供が亡くなるということは、本当につらいことですし、
気持ちの整理は何年たってもつかないかもしれません。
気持ちの整理をつけるどころか、現実を受け入れることすら
なかなかできない人も多いと思います。
最初にも書きましたが、喪中はがきは、絶対ではありません。
出さないという選択肢もあるということを覚えておいてください。
周りがこうしているから、一般的にはこうだからということではなく
夫婦が、そしてあなた自身が納得のいく形で、
無理をせずゆっくりと喪中を乗り切ってください。