大雨でも人はなぜ避難しないのか

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2018年の記録的な大雨、7月の西日本豪雨。

この時特別警報がだされ、避難指示がだされたのに、

実際に避難したのはたったの2.6%

 

大雨で警報よりもっとひどい特別警報がだされ、

それにともなっての避難指示なのに、

なぜ住民は避難しなかったのでしょう。

 

被害が起こった後から考えれば、

だれもが「避難しておくべきだった」

と考えるのでしょうが、

まだ被害が起きていないその時に、

住民の心理には何が起こっていたのでしょうか。

 

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大雨でもなぜか避難しないのは危機感の問題

特別警報がでて、避難指示がだされた地域の住民に

行ったアンケートで、避難しない理由の

1位は「危機感の欠如」77%

 

多くの人が自分は大丈夫、まさか自分が!

と思っていて危機感が少ないことが挙げられています。

 

2位は「避難情報の意味を十分に理解していない」64%

3位は「ハザードマップを認知していない」34%

となっていました。

 

201973(本日)には鹿児島市に市内全域避難指示が

でました。その数59943人。

私はお昼にニュースを見たけど、

そんなにたくさんの人はいったいどこにいけば

安心できるのか疑問でした。

 

でも、

「自宅が安全だと感じる人は避難の必要はない」

ってことになっています。

 

さらに避難場所の方が家よりひく位置にあったりすると、

避難しないで自宅にいた方が安全と考える人もいます。

 

こんな風に自宅が安全だと感じる人は避難しなくていいなら

避難しない人がでてきてしまって、

その判断が間違ってたってこともあり得るんじゃないかと

思いませんか?

 

で、避難するかどうかを判断するポイントを抑えておけば、

ひとまずは大丈夫といえます。

そのポイントとは

・家が川の近くにあるか

 これまでに浸水があったか、家が流されたことがあったか

・土砂災害の可能性があるか

 近くにがけや土砂、急斜面がないか

です。

 

山を切り開いたり、斜面を埋め立てた土地なども心配です。

 

7月豪雨の広島で避難が遅れた原因

広島ではその4年前に起きた被害を教訓に

早めに避難勧告をだすシステムに切り替えていました。

 

しかし、ここに問題があったんです。

早い段階でコンピューターが自動的に危険度を判断し、

避難情報をだすと、機械的に出すために避難情報が出る回数が

増えてしまいます。

 

これは少しでも危険な可能性があれば、

避難を支持することになります。

 

そうすると、避難しなくても大丈夫だった。という、

予報が外れることが多くなります。

 

これを繰り返すと、等の住民たちは

「きっとまた大丈夫だろう」と危機感が薄くなります。

 

そりゃぁ、何回も避難勧告がでて外れてたら

避難の準備も大変だし、

「今回もどうせ大丈夫だろう」って思いますよね?

 

私が当事者でも思いそうです(;^_^A

 

さらに、土砂をせき止めるダムが2(2018)

完成していたので、

「ダムがあるから大丈夫」

という、安心感まで生まれてました。

 

・避難勧告が何度も外れる

・土砂をせき止めるダムの建設

という2つのことが重なり、避難が遅れることになりました。

 

でも実際は土砂はダムを乗り越え、

斜面が崩れてからたったの60秒後には

あの被害を生んだ梅河団地にせまったんです。

 

たった60秒。

 

土砂がダムを超えたのを知ってからでは

もう遅いってことです。

怖いですよね。

 

土砂をとめるダムができるということは、

安心材料に思うけれど、

逆にいえば、土砂災害がでやすい場所だと認定された

とも言えます。

 

何度も避難勧告が出されても外れてたら、

「また今回も」と思うかもしれないけど、

空振りを信じず、「万が一」を信じて、

避難勧告がでたらすぐに避難するのが

命を守る方法です。

 

避難勧告・避難指示の違い

避難を呼びかける情報は3種類あります。

1.     避難準備・高齢者等避難開始

2.     避難勧告 対象地域のすべての人が速やかに避難を開始

3.     避難指示(緊急) まだ避難していない人は緊急に避難

 

避難勧告が出た時点で対象地域の人は

全員すぐに避難しなければならないんです。

避難指示(緊急)がでるまでに避難を完了していなければ

ならないんです。

 

避難勧告がでたら「まだ大丈夫」ではなく、

「今すぐ避難」しましょう。

 

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