お盆は御先祖様や亡くなった人の霊をまつる行事として
みなさん知っていると思います。
お盆休みを楽しみにしている人も多いですよね。
お盆になるといろいろなお供え物をすると思いますが
そのお供え物にどんな意味があるのか知っていますか?
お供えするのは知っているけど意味まではよく知らないと
言う人もいるかも知れません。
私も小さい頃に両親から教えてもらいましたが、
なんとなくしか覚えていませんでした。
結婚して主人の実家へ行った時によく解らなくて困りました。
結局、本を買って調べました。
昔から毎年やっていたのによく知らないというのは恥ずかしかったです。
お盆、知らないと私みたいに恥ずかしい思いをしてしまうかも。
てもいまさら人に聞けない!
そんなお盆について紹介したいと思います。
お盆のお供え物とは御先祖様に感謝の気持ちを込めて贈るもの
お盆には、仏様や御先祖様に感謝の気持ちを込めてお供え物をします。
まず、仏壇の前に盆棚(に小さい机などで大丈夫です)を用意します。
その上にすのこや真こもを敷き、位牌と精霊馬やお供え物を置きます。
お盆には精霊馬(しょうりょううま)と精霊牛(しょうりょううし)
というきゅうりとなすに割り箸などを刺して足を作り
馬と牛に見立てたものをお供えします。
きゅうりは馬を表しています。
馬は走るのが速く、ご先祖様が早く帰って来られるようにとの意味があります。
なすは牛を表しています。
牛は歩くのが遅いので、ゆっくりとして帰ってほしい
お供え物をたくさん載せて帰れるようにとの意味があります。
そのほかのお供え物ですが、お供え物の基本は五共(ごく)といって
香、花、灯燭(とうしょく)、浄水、飲食(おんじき) の五種類のお供え物をします。
・香
お線香の香で、心身を清める意味があるそうです。
お盆にはぜひ御先祖様にお線香をあげてください。
お線香に付いた火は息で吹き消さずに手であおいで消してくださいね。
・花
感謝やお礼の気持ちを表すということで飾られます。
故人の好きだった花で大丈夫です。
お盆によく飾られている花は、菊、スターチスなど。
どちらも仏花としてよく用いられ、花が散りにくく長持ちします。
本数は慶事のときは3、5、7などの奇数がいいと言われています。
2ヶ所飾る場所があるので、左右対称に同じ本数を2つ用意しましょう。
・灯燭
ロウソクや灯籠など明かりのことです。
ロウソクに火をつけることが供養になるそうです。
・浄水
毎日新鮮なお水をお供えします。
おまいりしている人の心を清めるという意味があるそうです。
・飲食
食べ物のことで、自分たちが食べているものをお供えします。
お供えするときは食べられる状態でお供えするようにします。
時間が過ぎたら下げるようにし、食べて大丈夫です。
下げたお供え物を食べることも供養になるのでおいしくいただいてください。
他にも菊や蓮の花、葉っぱ、果物の形の砂糖菓子をお店でよく見ると思います。
落雁(らくがん)といって麦やもち米などの粉を水飴と砂糖で固めたものです。
お供え物はお盆が終わった後は、料理に入れるなどして使うといいですよ。
意外と知らない人多数!お盆とは
お盆とは正しくは「盂蘭盆」(うらぼん)と言います。
一般的に8月13日から16日の4日間に行われます。
地域によっては8月15日までのところや7月に
行われているところもあるようです。
お盆の入りには迎え火、最後には送り火をします。
ご先祖様の霊が帰ってくるとき、迷わないための目印として火を焚くのが迎え火です。
8月13日からの場合、13日の夕方に玄関先などで迎え火をします。
お盆の間一緒に過ごしたご先祖様を送り出すときに行われるのが送り火です。
一般的には16日の夕方に同じように玄関先などで火を焚きます。
地域によっては前日に行われることもあるようです。
京都で行われる大文字焼は送り火として有名ですね。
知らなきゃ恥をかく!やってはいけないお盆のお供えマナーとは
仏教では殺生を禁じているので、肉や魚はお供えしません。
お盆のお供えは精進料理をお供えします。
精進料理は穀物、野菜、豆類などを使って作った料理です。
人の息は不浄のものとされているので、ロウソクやお線香をつけた火は
息で吹き消さないで手であおぐ、火を消す専用の道具などを使うように
してくださいね。
花を選ぶときは、香りの強い、とげがある、毒があるものは向いていないので
避けるようにしましょう。
お墓参りをするときのマナーもあるので知っておくといいですよ。
知っておきたいお墓参りのマナーはこちら
まとめ
お盆のお供え物にもそれぞれ意味があり、守らないといけないルールがあります。
すべては難しいかも知れません。
一番大切なのは仏様や御先祖様への感謝の気持ちではないでしょうか。