立ちっぱなしというのは疲れるので、
自分でも気づきやすいですが、
意外と気づきにくいのが座りっぱなし。
疲れとして直接伝わらないので、
自覚しにくいのです。
しかし座りすぎは足や腰に負担がかかり
様々な疾患の原因になることも。
座りっぱなしの原因と対策をご紹介します。
座りすぎで足の付け根が痛い原因とは
足の付け根が痛い原因は、
使い過ぎによる筋肉疲労や
間違ったトレーニングなど
いろいろなものがありますが、
ここでは座り過ぎによる原因を考えてみましょう。
足の付け根の傷みに関係していると思われる原因に、
真っ先に挙げられるのが腸腰筋(ちょうようきん)です。
腸腰筋とは大腰筋と腸骨筋という、
足の付け根から腰を動かすために
つながっている筋肉の総称です。
主に腿を持ち上げる場合に使われる筋肉ですので、
歩くという基本的な動作で始終働いています。
ということは、座っている間は使われない
ということになりますね。
座りっぱなしの状態は、
この腸腰筋が使われていないので固まっている状態です。
それが長時間続き、急に立ち上がった時に
スムーズに筋肉が動かない状態になっているのです。
腸腰筋は常に伸び縮みを繰り返していますので、
固まった状態から急に伸ばされてしまうと、
腸腰筋自体に負担がかかってしまうのです。
そのような状態が繰り返されると
坐骨神経痛や腰痛などを引き起こす原因に
なってしまいますね。
座りっぱなしはお尻の筋肉も硬くしてしまいます。
硬くなったお尻の筋肉は
腰や足の関節にも繋がっているので、
それらの部分にも影響を及ぼしてしまいます。
また、座り方や座った時の姿勢が悪いことで
お尻の筋肉や腰の関節、骨にまで影響を及ぼし、
それが原因で痛みを引き起こすということもあります。
ひどい時には骨が変形してしまい、
激痛によって簡単に歩けなくなってしまう可能性も。
そうなると手術が必要な大事になってしまいますね。
座りすぎで足の付け根が痛い時の対策
とはいっても、デスクワークに携わっている人にとって
長時間座り続けることはやむおえないことですね。
しかし対策次第で痛みが起こらないようにすることは可能です。
腸腰筋が硬くならないように、
時々伸ばしてやることが必要になります。
・ストレッチやエクササイズ
筋肉を伸ばしてあげましょう。
仕事中に立ち上がれない人は
座りながらでも軽く体の筋肉を伸ばせる
ストレッチ方がいろいろあるので、
時間をおいて実践するようにすればいいと思います。
片方のお尻を順番にもちあげたり、
つま先やかかとを上げ下げしたり、
軽く太ももを上げたり下げたり、
それだけでも違ってくるものですよ。
血流をよくするということでは、
足や腰だけでなく全身のストレッチも必要になってきますね。
首や肩を動かしたり、
丸まっている背中を伸ばしたりすることで
体全体がほぐれていきます。
深呼吸もちょっとしたストレス解消になります。
・ウォーキング
歩くこと、足腰を動かすことは筋肉が固まってしまわないためにはとても必要になりますから、ウォーキングは最適な方法ですね。
本格的なウォーキングを始めなくても、
普段から歩くことを心掛けるようすれば
股関節の傷みや腰痛の予防になります。
それだけではなく、ウォーキングは、
脳の老化予防や骨を強くし
骨粗しょう症対策にもなるのです。
いつもよりほんの少し歩く時間を増やすだけで
ずいぶんと違ってくるはずですよ。
まとめ
最近では座りっぱなしが寿命を縮める
とまで言われています。
座りっぱなしは体によくないだけでなく、
ふだんの姿勢まで悪くしてしまいます。
腰が曲がってきて年齢よりも老けてみえたり。
支障が出てきてからではやっかいな事態に
陥りやすいのが足腰の疾患です。
反面予防することで
じゅうぶん防ぐこともできるものなのです。
普段からの生活の中で取り入れられることを
できるだけ取り入れて、
座りっぱなしの弊害を招かないように心掛けましょう。
コメント